程度問題で作る心の余裕

程度問題で作る心の余裕

2021.05.24 | マネジメントセッション通信

こんにちは。株式会社JAM・2020年新卒入社の葛巻です。昨年から社内で始まったマネジメントセッションの5月の回、7回目をお届けします。

マネジメントセッションとは?

今回のテーマは「マネジメントベーシック」のコーナーSeason12「程度問題」です。

JAMでは、物事を捉える時に必要な視点とされるものです。人間には思考の癖があります。その癖から脱却する思考法としてこの「程度問題」を掲げています。

程度問題とは

程度問題とは、どのくらいの程度が○なのか×なのか、良いのか悪いのかで考えることを指します。物事を白黒で判断せず、どの程度のグレーなのかを判断する必要があるということです。

実は世の中の事象のほとんどがこの程度問題で思考すべき事象なのです。 1つ、「正直さ」を例にして考えます。

「人間、正直な方が良い」これはある程度の方が同意できる事象かと思います。嘘ばかりつくような人よりも、正直な人の方が好ましいですよね。しかし、この正直さのレベルを0から100で示した時、正直さ100である人は「バカ正直」という言葉で表されます。これだと、褒め言葉ではないですよね。本音で話しすぎてしまう、社会性に少し問題がある、そんな印象を受ける言葉になります。

他にも「生真面目」や「過保護」のように、そのレベルが際に寄ったばかりにマイナスになる事象はたくさんあります。こういった事象を思考する時のキーワードが「程度問題」なのです。

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思考の癖を正す

この程度問題の思考を邪魔するのが「有無問題」の思考です。人間誰しも際で考えてしまう癖があるのです。ここでは会社の風土の例を挙げます。

「うちの会社は風通しが悪い」

「KPI管理の意識が強すぎる」

特にこういった不満は若いメンバーから出てきがちです。その状態を放置すると、社内に不満が伝播したり、メンバーの仕事に向かう姿勢に影響が出たりします。不満を募らせたメンバーが離職する可能性もあります。

それゆえ、この程度問題の思考法は、マネジャーほど必要なものとされます。マネジャーには、メンバーよりも一層、どの程度が適切な程度なのかを考える癖をつける必要があり、時に正す必要があるからです。

風通しが悪い、とはどの程度なのか。KPI管理が強すぎるとはどの程度なのか。現場では不満として現れているその声を、はたしてどのくらい反映して改善すべきなのか。

一度際に寄った考えになってしまうと、なかなか「これは程度で考えるべき問題だ」と切り替えられなくなってしまいます。その結果不満を抱き、なぜこうじゃないのかとなってしまうのです。マネジャーには特に、不満が出た時に「よし、改善しよう」とすぐ思うのではなく、その不満がどこから出てきて、その人の思考の癖が入っていないか、どの程度で問題だと捉えているのかを見極めることが求められます。

今はどの状態?

今回は入社4年目の社員と代表のやりとりを見ていきます!

最近、事業部で新施策の取り組みが始まり、それを私が担当しているんですが他の業務もある中で両立を目指すと「時間がない」と思うことが多くて…

忙しさの認識についての程度問題だね。本当に今の状態は際なのか

そうです。この前その忙しさでパニックになってしまってマネジャーに相談をして、調整してもらって忙しさは緩和されたのですが、この追い詰められていると感じた時の思考の調整法を身に着ける必要があるなと思いました。

相談をした結果、全て自分でやらなければいけないと思っていたけどそうではなかった、って事実がわかったということだよね。
業務内容としてはたくさんあるけれど、切り出せる業務もあって、今やらなくても良いこともあった、そういうことかな。

そうです。「時間がない」という際に寄って考えていて、どうにもならないと思っていました。けれど、話してみると急ぎじゃなくても良さそうな業務だったり、私がいなくてもどうにかなる業務があったりして、忙しさの程度が改善されました

1人でずっと「忙しい」ことに囚われ続けていると、なんで私ばっかりっていう不満に繋がってしまう。時に周りにどう思うかを尋ねてみたり、その認識が正しいのか、もうどうにもならないのかを相談することで程度を調整することができるよね。
ネガティブな感情というのは伝播してしまうからなるべく早く正す必要があって、その思考方法のヒントが程度問題で得られるね。

今回のケースは「メンバー個人の忙しさ」の程度でしたが、前述した例のように、会社風土にまつわるものや成績管理の方法など、ネガティブな感情が伝播すると部署や社内に大きな影響を及ぼす事象もあります。

マネジャーの立場では、メンバーの認識を正し不適切な不満が生まれないよう程度問題の視点を与えることが求められます。

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株式会社JAM / 葛巻朱音

この記事を書いた人

株式会社JAM / 葛巻朱音

ベンチャー/成長企業の組織コンサルティング事業を展開する株式会社JAMへ2020年に新卒入社。動画の制作をメイン業務とし、常にパソコンとにらめっこしている。オフィス周りのランチ情報はほぼ把握済み。